逸品化成がしているコト

成形できる材質 押出成形で使えるプラスチックの材質について、基本的な部分を説明します。

押出成形の基本についてご説明した前頁までに共通すること。それは、使用するプラスチックの原料は溶かして押し出して固めることです。つまり、溶けて固まる原料であることが大前提ですが、それでも全てのプラスチックの原料(材質)を押出成形できるという訳ではありません。

また、単にプラスチックといってもその種類は膨大な数にのぼります。その中で、用途に応じた材質の選定をしていくことになりますので、押出成形をお考えのお客様には材質よりもむしろ「どうやって使われる製品なのか」や「どういった点を重視する製品なのか」に関する情報を多くご提示いただけるようにお願いします。

ちなみに、プラスチックは大きくわけると、チョコレート型と呼ばれる熱可塑性(ねつかそせい)プラと、ビスケット型と呼ばれる熱硬化性(ねつこうかせい)プラの2種類に分類されます。

【熱可塑性プラスチック】チョコレート型

熱を加えても化学反応を起こさず溶融(軟らかくなる)し冷えると元の性質に戻る特性のあるプラスチック。チョコレートは熱すると溶けますが、溶けたものを型に入れて冷やすと再びチョコとして再現できる事と共通することから「チョコレート型」と呼ばれています。

また、熱すれば溶けて液状になるため、再び原料であるペレット化が可能となり、リサイクルのできるプラスチックです。

【熱硬化性プラスチック】ビスケット型

熱を加えると化学反応を起こして硬化(硬くなる)し、硬化したものは元には戻らない特性のあるプラスチック。軟らかいトロトロの生地を型に入れて一度焼き上げたビスケットは、再び熱しても溶けない事と共通することから「ビスケット型」と呼ばれています。

また、加熱して一度硬化させたものは細かく砕いて原料に混ぜるしかなく、リサイクルの非常に難しいプラスチックです。

弊社が成形しているのは、上記の内の熱可塑性プラスチックの方で、その中でも次の材質を主力として成形しています。

軟質塩ビ、硬質塩ビ、エラストマー、PE、PP、PET、アクリル、ABS、PS、各種発泡、変性PPE、など

上記にない材料でも、お客様がご希望でしたら是非トライしたいと考えていますので、何でもお気軽にご相談ください。