逸品化成がしているコト

成形できる形状 設計・デザイン・工夫次第で、成形できる形状は千差万別です。

前頁までで、押出成形は溶けた原料を金型から押し出すことで、同じ断面形状をした長いものを造れることを説明してきました。では、どんな形のものでも成形できるのでしょうか? 答えはYESでありNOでもあります。

基本的には、丸や三角、四角といった形に画一化されたものではないので、成形できる形を挙げ始めるときりがありません。

弊社で成形したものは可能な限り 製作実績ページ でご紹介しますので参考にしていただき、ここでは逆に成形できない形からアプローチしてみたいと思います。

まず、いくら短いものでも長いものでも、1つの個体。2つや3つに分離されていない、1つの個体として成立していないものは、成形できません。つまり・・・ひと筆書きのように、途切れた部分の無いものでないと、成形できないワケです。

断面形状の中に、途切れた部分がありません。この場合は、基本的には成形可能です。

断面形状の中に、途切れた部分があります。この場合は、基本的には成形不可能。2個の成形品が必要になります。

また、以下のようなものは、弊社では成形できないか、成形が難しいものになります。

極端に大きいもの(縦横500ミリとか)、寸法公差0のもの、エッジ(角)に全くRがないもの、など

但し、一般的に難しい形状のものでも、お客様がご希望でしたら是非トライしたいと考えています。商品化できるように努力しますので、何でもお気軽にご相談ください。

また、2つの押出機を使うことによって、中は形をしっかり保持するための硬い材質、外はクッション性を発揮するための軟らかい材質、という2つの異なる材質を使った製品を造ることも可能です。これを2色成形(にしょくせいけい)といって、少々モノづくりの難易度のあがる成形方法ですが、弊社ではこの2色成形のご需要にもお応えすることが可能です。